がんサバイバー みやママ7

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こんにちは。
管理人のKOです。

母が書き残したメモ書きは,この記事が最後になります。

入院中の話がたくさん出てきますが,母は退院しては入院を繰り返していました。
その頻度は徐々に多くなっていたのではないかなと思います。

記事の中に,
「父の初盆」や「御本部参拝」という言葉が出てきます。

母の父は,宮崎県の都城市に住んでおり
元気な時は,毎年,年末年始の休みを利用して帰省していました。
ちなみに祖父は金光教の信者ではありません。
祖父は,老衰で亡くなり,大往生でした。
ちょうど,祖父が施設に入った頃にコロナ禍となり,なかなか会うことができませんでした。
話は変わりますが,どうしても母が祖父に会いたいとみんなでコロナ禍に帰省した時,
見事に「自粛警察」の被害に父と兄の車が遭いました。

あの頃は,自粛することが「正義」だと思う方がたくさんおられたのだと思います。

今思えば,あのタイミングでしっかり祖父に会いにいっていなければ,母は癌の治療が始まり,祖父に一目会うこともできないままになったのだろうと,このブログを書きながら気付かされました。
有難いことです。

「御本部参拝」ですが,
金光教は岡山県の金光市に金光教の本部があります。
本部といっても 大きな教会があるという感じで
会社みたいな建物はありません。
お結界という,金光教の先生が座って信者さんとお話する場所には
金光教の今の金光様が朝からずっと座られていて,誰でもお話をすることができます。

母の記事は夏ですが,夏には毎年
「少年少女全国大会」という行事があります。
家族みんなで参拝し,ブラスバンドの演奏をしたりアスレチックで遊んだり
お祭り(祝詞をあげるお祭り)をさせていただいたりします。

私の家は,娘3人がまだ小さいので,母は「孫さんたちのお世話をさせてもらいたい」と願っていました。

結局,祖父の初盆も御本部の参拝も叶いませんでした。

ちょうど,「今しかない」というタイミングで入院になってしまうんですね。
母はとても我慢強い人だったので,きっと神様が「無理してはいけないよ」と教えてくださっていたのだと思います。
母とも,家族で「きっとそうだね」という話をしていました。

何かが思い通りにならないことは決して悪いわけではない。
「お届けして起きてきたことは,良いことも悪いことも みな良いこと」というお話があります。

自分にとって一番都合の良いことが起きれば「よかった」と喜び
そうでなかったら不平不足を言う。

そのような生き方よりも,どんなことにも「有難い」ことが隠れている。という生き方の方が,私は日々が楽しくなるのではないかなと思います。
金光教の教えは,そんな生き方へと導いてくれます。

もちろん,辛い気持ちがひとつもなく,苦しみなんてひとつもない
なんてことはありません。でも,どんな時でも「有難いなぁ」と思えることがちゃんとあるんだなと気付かせてもらえることがとても「有難い」と思います。



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